ジェンダー 介護

母の調子が悪い 遠方の母とどうやって付き合い 生活に繰り込むか
と記してから 数週間。
ヘルパーに登録をしたものの、待てど連絡無し。もう8月じゃないか!
帰省の後、わが借家に母に遊びに来てもらった。「キャリアウーマン」的な生き方だった母が病気で外出も出来ず足も弱くなり、かといって今さら田舎でご近所でデビューするのは至難の技らしい。ごく近くの万屋風コンビニにも車で出掛けていた意味が今さら分る。病気で自営業の世代交代、家の改装(記憶の品々の喪失)、台所の嫁さんへの引き継ぎ(というか締め出し)、などなど急激な変化に所在を無くしている。病になってからは若い家族のコントロールが効いて、息苦しい。食文化もまったく違う。回覧板を見る限り、地域の文化はない。古い地域なのに因習が強い。「燃え尽き」か? ということで体調を見て遊びに来てもらった。風呂屋に行き、馴染み料理を手伝ってもらって食べ、「民俗史」「大衆史」の説明をして「記録しないと全部消えちゃうよ。(私たちにも残してね)」と今さら脅し、気力をなんとか持たせようとする。大したことは出来ないが、記憶のつなぎ止め、幼児期の家の風景くらいは聞き取りできるかな、というくらい。実家が旧東海道沿いにあったというので、客観化しようとネットで地図を出すとあられも無い。「遊びに来れるくらいの体力はつけてね」と新幹線まで見送って別れた。向こうの家族には「残存能力の尊重、頼っていいからね」と言い伝える。大丈夫か。