授業_絵箱をつくろう、エッシャーの立体をつくろう(6才7才8才児)

●内容 1年のまとめの授業_2回目、前回の続きと平面から正四面体をつくる、作品を鑑賞する
●道具 色画用紙、厚紙、油性・水性マーカー、鉛筆、カッターナイフ(大小)、ハサミ、キーピングバサミ、ボンド、のり、両面テープ、セロテープ、定規、ホチキス、いらない小物、トレーシングペーパー、懐中電灯、凧糸、『M.C.エッシャー カライドサイクル』の工作用紙をコピーしたプリント、修正テープ
●科学 木火土金水_光の木土金_光、平面に画用紙を立てる、正四面体とはなにか、繰り返し模様を見る
○参考図書 URL
・『アトラス通信No.21_メタ・箱論をいまー箱について考えることを考える』アトラス企画室 発行 1998年3月
・『M.C.エッシャー カライドサイクル』(独創的な発想の芸術家、エッシャーと一緒に工作をする本)
ドリス・シャットシュナイダー&ウォレス・ウォーカー 作 
1977 Doris Schattschneider and Wllace Walker
for all M.C.Escher reproduction:M.C.Escher Foundation,Baarn,Taarm,TheNetherlands.
M.C.Escher is a Registered Trademark of Cordon Art B.V.
Japanese production:alpha sat Co.,Ltd.,Toyyo
Printed in China
(現在でも販売されているのかどうか 分りません。)
エッシャー ウィキ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A6%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%84%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC
エッシャー
http://www.rd.mmtr.or.jp/~bunryu/esyar1.shtml
・レゴのエッシャー
http://www.andrewlipson.com/escher/relativity.html
○備考
エッシャーの工作は残り時間に行なったが、別の授業でしたほうが良い。
○分かったこと、気づき 
・7才児の作品は手前と背景が分離しているので、黄緑の地面に草を立てる方法を教える。色画用紙を適当な長方形に切り、のり代を折って片側をキーピングバサミで切り、台紙に両面テープで接着するだけ。またカッターナイフで草の表情をつけたりする。花を加える。ブランコや滑り台もつくる。ブランコのパイプは厚紙に幅のあるHの下書きをし、見せる。まだどうなるか分らない。折ってみせると「なるほど!」という感じ。凧糸と厚紙でブランコをつくる。長方形の厚紙に虹を描くと、片方をだんだんにして滑り台を作った。もう一人は雲と虹をセットにして背景に貼り、長方形の虹はアーチにして前面に立てた。紙のカールのさせかたも教える。
・6才児は動物園(サバンナ)に枯れ草と水場に緑の草を加え、鳥がいないので一緒に色画用紙にオウムを描く。模様の部分をトレーシングペーパーで写すと、そのいびつな形に「これは?」となるが、鳥の本体に接着すると納得する。背景に貼る。
・8才児は箱に列車の操作場を加え、友だちの手伝いにまわる。前回ゲーム風(とかげレース)にして体育館のような箱(帽子を入れるくらいの箱)を作った生徒さんを手伝う。天井(蓋)と側面に穴を空ける。天井からは懐中電灯の光、あとはのぞき穴を二つ。箱が堅いので二人で作業する。出来たので覗いてみると何かが足りない。内側の側面を星空にすることにし、黒い画用紙に修正テープで所々に星(四角い)をつける。星型の穴空けパンチを使えばよかったと後で思う。オリオン座を描きたいというので、ベネッセのチャレンジの「付録」を見せると、地球生成の歴史の飛び出す絵本であった。他の生徒さんが「オリオン座って星が三つあるんだよね」と教えてくれる。当方は勉強不足である。適当なところで覗き穴以外の側面を囲む。完成し覗いてみると、夜空に星、中央の火山は噴火し、とかげレースがたけなわ、という内容であった。
・残りの時間にエッシャーのスケッチを見せ、平面のプリントを配ってとかげの連続模様のある正四面体をつくる。
平面の状態で何ができるか尋ねた。「三角」の答え。名称はまだ習っていないので「三角牛乳知ってる?」と尋ねると一人が知っていた。先に用意したものを見せて、正四面体を作ってもらった。三角形に折重ねてしまった生徒さんが一人いて泣いていた。「出来なくて悔しいのは大事だよ」と言って、一緒に作った。
・ひとでと貝殻の繰り返し模様の正十二面体(サッカーボール状)はお土産にした。
・「どの辺も角度も頂点も同一という合同の法則を満たす厳格な条件にかなう正多面体(プラトンの立体)は5つしかない」(P.8)そうだ。正四面体、正八面体、正二十面体、立方体(正六面体)、正十二面体。