夏休みが終わって

子どもの夏休みとの付き合い方が 数年たってもうまくいかない。休みが終わってみると1ヶ月半 置き去りにした「わたし」がようやく「自分」に再会しとまどう。毎年そのひずみに備えようと 休み前から課していた課題をささやかに続けて行くのだが それも続かずまたはまる。


近代の身体とはどんなか。以前 nhkの「プロフェッショナル 仕事の流儀」という番組では その日特集のアートディレクターの仕事環境作りを紹介しつつ 司会者の茂木健一郎さんが自分の切り替え術、机に向かってすぐにテンションを上げる訓練について話していた。
また韓日フェミニスト往復書簡『ことばは届くか』(岩波書店)の趙韓さんの

…思わしくない母のそばで一、二時間過ごした後、すぐに四階に上がり、再びノートパソコンの前でこんな論理的で統合的な文を書いている自分自身を見つめています。集中的に文を書くこと、感情と雰囲気とを遮断してしまえる大変な能力を持った、徹底して近代的な規律に染まった身体、そして、依然として転がり続けている近代的な時間に包摂されているわたし。(P.202-203)

の数行を思いだす。


そんな自分につき合うしかないような気がする。