ブログと商売と交通

子どもの美術教室を始めて10年近くになる。当初は年間カリキュラムも立てずにただ2、3回分の内容を口頭で公園などで人に紹介して、子どもの「お友達」に来てもらっていた。引越したばかりの身にとっては、「お友だち」も増えるし、「美術」に関わっていられるし、もともと教室を開きたいという希望をもっていて、また人としての子ども期における認識プロセスにも興味があったので、「教室」を開くことは一石二鳥以上である気がした。当初も場所がないので自宅で開いたが、なんせ狭いハイツで空間の区切りもなかったので、料金は実費のみとしていた。
そしてまた引越した。ハイツが震災の影響で割高!だったこと、教室に適した部屋が欲しかったこと、子どもの成長、などなどの理由によって。そして料金設定をした後も、教室の生徒さんは今日まで宣伝することもなく、人の紹介のみに頼って途切れることもなく、維持できてきた。
昨年などは次から次へと人が訪れ、準備、手作りおやつ、連絡網など一人で回しているので悲鳴を上げていたが、今年から仕組みを少し変え料金を上げたら、生徒さんも今の少なめの人数に落ち着いた。
しかし「商売」ではなく「教室」なのだ、という名目に甘えてばかりもいられない。生徒さんたちの年齢が上がってきてお友達の「紹介」にも限界が見え始めてきている。見ず知らずの方に何をしているのかを説明し、魅力を伝え、恵まれない環境においても質の高い授業を展開、継続していることをアピールしなくてはならない。「商売」ではないが「交通」として。

飛躍があるが、以下のページを見てそんなことを考えた。


ブロガーがたどる14個の行動
http://e0166.blog89.fc2.com/blog-entry-316.html
コメントを支配するものがブログを支配する
http://e0166.blog89.fc2.com/blog-entry-321.html