授業_コンバイン・ペインティング_ラウシェンバーグにならって(7才9才児)

●内容 1年のまとめの授業_平面絵画から立体工作へ 芸術+日常
●道具 段ボール、カッターナイフ、木切れ、ハンマー、釘、キリ、プラスチックCDケース、ペンチ、端布、ハサミ、ボンド、針金、サインペン、マーカー、アクリル絵具、筆、新聞・チラシの写真の切り抜き
●科学 木火土金水_光 の木金光 組み合せ、読替え、利害を休むための一考
○参考図書 URL
・『名画カード海外編2』木村重信 監修 くもん出版 1998年2月(『ゴールド・スタンダード』ラウシェンバーグ
・『名画で見る世界のくらしとできごと_マルチ・メディアと美術 現代美術のゆくえ_ジャコメッティデュシャン、ポッパー、オキーフポロック、ウォーホルたち』アントニー・メイソン 著 八木恭子 訳 国土社 2004年3月(ロバート・ラウシェンバーグ、『思念競争』1983_ジャスパー・ジョーンズ
・『楽しい美術図鑑6 現代の美術』ポーリン・リドリー 著 橘高弓枝 訳 1998年4月2刷 偕成社
(『レトロアクティブ2』ラウシェンバーグ
・ネオダダ
http://www.dnp.co.jp/artscape/reference/artwords/k_t/neo_dada.html
ラウシェンバーグ
http://www.dnp.co.jp/museum/nmp/nmp_j/people/r-rauschenberg.html
・コンバイン・ペインティング
http://www.dnp.co.jp/artscape/reference/artwords/a_j/combine_paint.html
・EAT
http://www.dnp.co.jp/artscape/reference/artwords/a_j/eat.html
ロバート・ラウシェンバーグ
http://www.new-york-art.com/Mus-met-rauschenberg.htm
・池上裕子 ゴールドスタンダード
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jahs2/pdf-files/ronbunshou/06-6-ikegami-senpyou.pdf
・美術史学舎
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jahs2/c-ronbunshou.htm
○備考
・「芸術+日常」を9才児に対しては今回は→「権威(価値基準)と日常」→「強者と自分」→「いじめっ子と自分」と読替えた。
・「芸術+日常」を7才児に対しては「好きなもの」(趣味)の配置とした。
○分かったこと、気づき 
・(9才児)最初は板切れにキリで穴を浅く空けるのが楽しそうだった。12mmの板切れを貫通させたいと希望し、何度か途中で放り出しそうになり手のひらも赤く痒そうにまでなっていた。「いじめっ子に勝つには努力が必要だね」と意味付けし励ますと、最後までやり遂げ貫通させた。真剣さにこちらと生徒さんの両者が乗せられた感じ。
作品は縦30cm横50cm大の変形した長方形の段ボール紙に、中央付近に「グレのような(調理されていない一尾の)魚と炒飯がキャラクター化されたもの」のチラシの切り抜き→「いじめっ子と少年」を置く。その下に薄い板と厚い板を釘で固定したもの→話し合いのテーブルに見立ててボンドで接着。周辺に赤いアクリル絵具。茶のマーカーでウェーブ。段ボールのいびつな端に板と絵具で塗ったプラスチックとバネを組み合せて置く。キリで貫通させた板切れは、「グレ」と「炒飯のキャラクター」の真ん中に立てられた。配置の妙に感心した。流れで出来上がった作品。
・(7才児)縦型の長方形の段ボール紙を使用。全体がピンク系の柔らかい色調ながら、プラスチックの割れたCDケースを窓に見立ててカーテンを描いたり、黄色く塗った部分をテーブルに見立てその上に好きな写真の切り抜きを貼り、アクリル絵具を加え違和感を抑え、バネをバッグの持ち手のような絵を掛ける部分にしたりして、廃材の機能的な要素と感覚的な効果とのバランスを上手く処理していた。
・質感のある廃材やものを、まず並べた。それらを前にして並べ替えながら、知っている内容へと変換させていった。あとは相互関係。
・知っている内容に材料を従わせたら、材料はあまり使われなかったと思う。